netshop1受発注業務のシステム化を通じて、業務効率化だけでなく、社長の指示を実行できる会社に変身した事例を紹介します。

「売れる商品を扱え、仕入値を下げろ」
社長は言い続けていましたが、実行されませんでした。
「社員がサボっている」
「能力が足りない」

本当にそうでしょうか?

指が攣(つ)る~! 売れても儲からないネットショップの悩み

インターネットの黎明期、GoogleよりもYahooが有名だったころの話。

ネットショップは、寝てても、コンピュータが24時間、勝手に売ってくれると
もてはやされていました。

しかし、小規模なネットショップは売れてもなかなか儲からなくて困っていました。

儲け以上に人手がかかるのです。

注文がメールで届きます。
そのメールには商品名とか、送り先とか、20個ぐらいの情報が書かれています。

それを一個一個、Excelにコピペして、発注したり、発送伝票を作ったり。

さすがに手書きじゃないし、文字入力もほとんどない
けれど、、
コピペだけで一日が終わる、夜10時頃に。。

人を雇えるほどの利益はないし、これ以上、注文が増えると処理しきれない。

クリックしすぎで、もう、指が攣(つ)る~
だれか助けて!

ExcelからAccessへ

助けに行きました。

まだ「おてがる通販」なんかも、使えなかった時代。

注文メールを自動でAccessに取り込み、発注データも、発送伝票も、自動でできちゃう受発注システムを作りました。

ところが、、

商品マスタって、何?

ホームページ、に書いてある商品名って、テキトー

同じ商品でも、微妙に違う名前だったり。。

この注文メールに書いてある商品は、どこに発注したらいいの?

そりゃ、品名をみれば、わかるでしょ。

って、
コンピュータは、「まんが」と「漫画」は同じとは思わないのです。
「・」と「、」は違うんです。
商品マスタを作ってください。

商品マスタって、何?

ありとあらゆる商品の一覧表を作って、
商品毎に番号を決めて、その番号が注文メールに書かれてくるようにしましょう。

どの商品は、どの仕入先に発注するか、も商品マスタに入れます。

仕入先の住所(メアド)は、仕入先マスタを作って。。

な~んもやること無くなる、って訳じゃない

てな調子で、結構、手間をかけて、整理して、

あとは、受発注システムが全部やってくれる?

いえいえ、例えば、入金確認。

商品を発送する前に、入金を確認するなら、
その作業は人間がやって、受発注システムに入れます。

輸入する会社だったので、税関で止まったりするから、
そういうイレギュラーな処理は、人手が必要です。

売れ続けるためには、商品の入れ替えが重要で、
それには人手が必要です。

時間ができると、売上げが増える、利益率もアップする

とはいえ、指が攣るような作業は無くなったわけで、
大幅に時間ができました。

できた時間を使って、もっと売れる商品を探して、掲載すると
ガンガン売上げが増えました。

利益率の高い商品、安い仕入れルートを探すと、
利益率がアップしました。

ある種の商品は、仕入先から直送せずに、大量に買付けて自社発送にすると
利益率が3倍にもなりました。
(送る手間がかかりますが。)


社長は、
「(こういう売上アップ、利益率アップ策は)
以前から自分たちで考えていたことばかりで目新しいアイデアはないね」
と言いつつ、、

「以前は、『あれもやれ、これもやれ』
って社員に言って、
『社員が無能だからできないんだ』
って思ってたけど、、」

「実行できなかった原因は、
社員の時間がたりないことだったんだね、
僕が命令を乱発してたのが根本的原因だ、、
一緒にやってみて、よく分かった」

「これからは、
誰に何を依頼すれば上手くいくか、
考えてから指示するよ」


プロジェクトを通じて、
社員と一緒に知恵を絞って作業したことにより、
社長の考え方が変わった
のです。

根性重視から、仕組み重視に。

精神論から、方法論に。

(社員の現状を見ず、聞かずの)
言いっぱなしから、社員と一緒に考える姿勢に。

システムはきっかけにすぎません。
社長の変化が会社を変身させたのです。

このときから、この会社の躍進が始まりました。

その話は、また次の機会に。