netshop2ネットショップを多店舗展開する際に、商品登録業務を一元化することにより、しっかりと儲かる仕組み作りに成功した事例を紹介します。

商品登録業務を効率化したことにより、売れ行きが落ちては意味がありません。売れる仕組みを優先して業務効率化を進める手法をご覧ください。

“多店舗展開”の狙いは、異なる客層を集客すること

ネットショップに限らず、小売業の儲かる仕組み“多店舗展開”の狙いは、異なる客層を集客することです。

リアル店舗の場合、遠くの顧客は来店しないから、来店してもらえるように、地域毎に出店します。つまり、居住地や勤務地など地域という切り口で異なる客層を集客するために、多店舗展開します。

ネットショップの場合、距離は関係ありません。地域ではなく、男性、女性、ファミリーなど顧客の属性でわけて集客します。

商品知識が豊富でサポートは不要な(値段重視の)客層と、知識がなくてサポートを求める(価格が高くてもサポートがある店で買う)客層という切り口もあります。この場合、店舗によって価格が変わります。

Google(などの検索エンジン)で検索する人、最初から楽天など有名モールに行って探す人がいます。これも異なる客層です。売上げを増やすためには、異なる客層の集客を狙って、モールに多店舗展開する手法が有効です。

有名モールの場合、売上に応じて出店料が必要ですから、利益率が大きく下がります。それゆえ、有名モール内の店舗だけでなく、独自の店舗も必要です。
(楽天の顧客を自社独自店舗に誘導したい、という話をよく耳にしますね。。)

多店舗展開は運営に手間がかかる

ネットショップを多店舗展開すると、それらの店舗からの注文メールを処理する必要があります。店舗毎にメールの形式が違っていたりして、手間がかかります。

これは、以前に紹介した受発注業務のシステム化により効率化可能です。(事例は昔の話なので、独自のシステムを作りましたが、現在は、ネクストエンジンなどのクラウド型の受発注システムを廉価に利用できます。)

また、各店舗ごとに売れるレイアウトを作る必要があります。一度作れば、それなりに長く使えますので、あとは商品を登録するだけです。

しかし、売れ続ける為には、リアル店舗と同様に、常に売れる商品を探して店に並べる必要があります。(事例とは異なりますが)春物、夏物、秋物、冬物とか、流行に合った物とか。。

多店舗展開すると商品入れ替えの作業に手間がかかります。店舗によって、掲載すべき説明が異なっていたり、写真の数や種類、サイズが異なっていたり。

商品登録業務は煩雑で手間がかかる上に、頻繁に行う必要があります。

それゆえ、ネットショップを多店舗展開して大きく儲けるためには、商品を一元管理することによって商品登録業務を効率化する必要があります。

売れる仕組みが最優先

売れる仕組みは会社毎に異なります。

ある会社の場合、
・価格が店舗毎に異なる
(価格重視の激安店、サポート重視店)
・激安店の価格は常にライバル店の(少しだけ)下に設定する
・同じ写真を各店舗毎にサイズを変えてアップする
・説明文は、全店共通の部分と各店舗毎に変える部分がある
(激安、男性、女性)
・同じ商品でも、店舗によって仕入先が異なる場合がある
(理由は秘密です)

店舗毎に価格が違うとホントに大変です。常にライバル店の価格を調べて、価格改定をする手間を想像してみてください。

商品の説明文、商品画像、価格など、(同じ商品でも店舗によって変える場合は特に)人手で商品登録作業をすると、間違いが起きます。間違っているかどうか、チェックするためには、各店舗、商品のページを目視確認(人が目で見て確認)する必要があります。

しかし、ここで手間を惜しんで、売れなくなってしまっては意味がありません。
また、手間を惜しんで仕入れ値が高くなってしまっては儲かりません。

多少の手間よりも、売れる/儲かる仕組みが最優先です。

売れる仕組みに合わせて商品登録業務を効率化する

商品はエクセルに登録して一元管理。共通説明文はこのエクセルに入れる。店舗毎の説明文は別シートに入れる。エクセルを商品管理システムにアップロードすると、各店舗の商品が自動的に書き換わる。

アルバイトが週に2回、ライバル店の価格をチェックして、価格調査エクセルに入れる。それに、社員が自店舗価格を入れる。(計算式で、差額など自動チェック。)店長が確認して、商品管理システムにアップロード。

画像は、ファイル名の命名規則を決めて、商品コード.jpgなどで作成。商品管理システムにアップロードすると、自動的に各店舗に合わせたサイズの画像を生成して、各店舗にFTPアップロード。

ショップシステムやフリーのショッピングカート、受発注管理システムなどの機能を最大限に活用しつつ、足りない部分は独自にシステムを作ったわけです。

これにより、集客を期待して多店舗展開したものの商品登録作業が追いつかなくて伸び悩んでいた会社が急成長しました。


ネットショップの商品管理において大切なのは、先に自社の売れる/儲かる仕組みを考えて、それに合わせた業務を設計すること。

業務効率化(システム導入)の際には業務をパッケージに合わせるべき、という原則がありますが、ネットショップの商品登録業務については、優先順位が違います。
1.売れる仕組みが最優先
2.その仕組みに業務を合わせる
3.その業務にシステムを合わせる